Kochi Keyboard営業規模縮小と今後についてのお知らせ

はじめに

Kochi Keyboard店主です。いつもお買い上げいただきありがとうございます。 本日は店舗の営業に関して、大きな変更がありますのでお知らせします。

営業規模の縮小

すでに店舗をご確認いただいてお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、現在Kochi Keyboardでは限られたキーボードキットの販売のみを行っており、その他のキースイッチや細かな部品に関しては販売しておりません。これは在庫補充待ちで取り下げているわけではなく、今後の販売も行いません。

そもそも当店は新型コロナウイルスの流行により、店主が自宅勤務になったことで生まれた時間と、本人の自作キーボードの趣味によって始まったオンラインショップでした。おかげさまで多くの皆様にご利用いただきました。しかしながら、新型コロナウイルスの蔓延が定常的なものとなり、社会もそれを受け入れ、業務も自宅勤務を標準とした形にシフトしつつなっております。店主の本業においても同様で、開店当初にあった時間はどんどんなくなっていき、むしろコロナ禍に入る前よりも忙しくなってきてしまいました。それに加えて家庭の事情もあり、これ以上店舗の運営を続けることが難しいと判断したため、営業規模を縮小することに決めました。

現状の営業規模の縮小は閉店を見据えたもので、現在残っているキーボードキット在庫と、残っている細かな在庫が売り切れ次第、営業を終了する予定です。(STORESのアカウント自体は下記にありますGroup Buyのプロセスが無事完了するまで削除いたしませんのでご安心ください

MBK Legend Group Buyについて

現在MBK LegendのGroup Buyはまだ制作中で、商品が製作元から届いておらず、ご購入された方々への発送がまだ行えていない状況です。ご購入いただいた皆さんにはご迷惑をおかけしております。

こちらに関しては幸いディストリビューションのプロキシとして日本ではすべて遊舎工房さんが一度一括して引き受けることになっており、その後当店注文分を受け取る手はずとなっております。 すでに遊舎工房さんには当店で注文いただいた分の代金をお支払いしているので、当店の残作業としては商品到着後の配送のみの状況です。当店で利用しているSTORESでのダッシュボードにて注文はすべて未発送として記録されていますので、商品到着次第、配送いたします。

当店で取り扱っていた多くの商品について

当店で取り扱っていた多くの商品は、閉店となるとそのまま不良在庫となってしまうところでしたが、TALP KEYBOARDさんのご厚意ですべて一括で引き受けていただけることとなりました。当店で取り扱っておりました、Kailh Choc v1の各種キースイッチ、およびMBKシリーズのキーキャップは今後はTALP KEYBOARDさんで販売されます。

talpkeyboard.net

今後徐々に在庫として追加してくださるそうなので、TALP KEYBOARDさんの商品情報をご確認ください。

Gopherキーキャップについて

こちらに関してはSen様より、もしまた制作をすることがあれば当店で販売したいと伺っているので、もし入荷することがあれば例外的に販売するかもしれません。

梱包材の在庫について

廃業にあたり梱包材やクッション封筒、クッション袋などが余っています。特に使う予定もないので込み込みで安くお譲りしたいと思っています。配送料は別途となりますが、廃棄になるよりは使っていただいたほうがいいと思うので、購入希望の方はKochi KeyboardのTwitterアカウントまでDM、もしくは kochikeyboard@gmail.com まで購入希望額とともにご連絡ください。在庫リストは以下のスプレッドシートにございますので、価格の参考としてください。(バラでのお渡しは難しく、お断りいたしておりますので、ご了承ください。)

docs.google.com

おわりに

店舗の営業は終えることになりますが、自作キーボードは趣味と実益を兼ねているすばらしい活動だと思っているので、今後もゆっくりと楽しんでいければと思います。特に店舗運営中はなかなか時間がとれず、自分のキーボードの設計などもろくにできなかったので、今後はそちらの方に時間を取れればと思います。

謝辞

本店舗の営業は多くの方々に支えていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。

  • foostanさん: crkbdシリーズの取り扱いを許可いただき、ありがとうございました。メールのやり取りなどで応援の言葉もいただいて大変励みになりました。
  • yoichiroさん: 元々は自作キーボード以外でのつながりでしたが、yoichiroさんが自作キーボードにのめり込んで、あっという間に自分でキーボードを設計し、さらにはRemapのプロジェクトを始めたりと、大いに刺激をいただきました。また当店も贔屓にしていただき、Lunakey miniの取り扱いの許可や、当店からの材料仕入れなど、様々に支援いただきました。これからも自作キーボードを一緒に楽しんでいければ幸いです。
  • nrtkbbさん: uzu42の販売許可をいただき、ありがとうございました。当店での売れ行きを常に気にしてくださり、そのお心遣いに感謝いたします。
  • ないんさん: MBK Legendの取り扱いについて、様々に配慮いただきありがとうございました。今のこの状況を考えると遊舎工房さんでproxyを一括してくださったことで、だいぶ気持ちが楽になっています。ありがとうございました。分配に関してまだ作業がありますので引き続きよろしくお願いいたします。また今後とも一利用客としてお世話になります。
  • TALP KEYBOARDさん: 最後になりますが、今回閉店はTALP KEYBOARDさんの支援なしには、ここまでスムーズに行うことはできませんでした。今回のやり取りの中で様々にねぎらいの言葉をいただき、大変ありがたかったです。今後ともよろしくお願いいたします。

MBK Legend Glowを販売いたします+MBK Legend GBの進捗報告

はじめに

8月となりオリンピックも後半戦に入り、夏真っ盛りの中みなさんいかがお過ごしでしょうか。先日の案内ではMBK Colorの案内をいたしましたが、今回はMBKプロファイルの刻印キーキャップセットの「MBK Legend Glow」の入荷をお知らせいたします。

kochikeyboard.stores.jp

MBK Legend Glow

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MBKプロファイルの刻印キーキャップのGBを以前行いましたが、そちらはPBT製の昇華印刷による刻印のものでした。本製品はABS製のレーザー刻印によるキーキャップのセットです。119キー分のセットとなっています。セットに含まれるキーに関しては上記画像、及び写真でご確認ください。

なお本製品は当面試験販売となります。在庫限りでの販売となりますこと、および配送までに2週間ほど時間を頂戴することをご了承ください。

MBK Legend GBの進捗報告

前回の記事では8月発送予定とのことでしたが、その後FKcapsより再度連絡があり、キーキャップ工場との品質チェックにおいて問題が発生したため生産工場の変更を行っているとのことです。

kochikbd.hatenablog.com

本記事執筆時1週間前でのFKcapsからの案内は次の引用のとおりです。続報があり次第更新いたします。当初の予定よりだいぶ遅れており、ご予約いただいたお客様にはご迷惑をおかけしておりますが、今しばらくお待ちください。

Hey everyone,

Sorry for the long time it took to put this out there, I know it's been a while since the last update and many of you are waiting for MBK Legend keycaps, but we had a major setback that we wanted to make sure we could solve.

The dye sub supplier that we had carefully selected before decided to not carry on with the project. They knew we had high quality expectations from the get go, and agreed to do as many rounds of samples as necessary, but we were going back and forth with samples for a while (I lost count on the number of rounds we had), and it was getting longer each time between rounds until the news hit us.

Fortunately we had an alternative that we started to prepare weeks ago, when the first factory started being late. We received the first samples from the new factory last week and are super happy about it. The quality is much better than anything we had before, and we now have an improved color matching system. This makes us confident that the next round of samples coming in will be the final one! Finally.

I'll try to make a better job at posting updates in the future and am searching for a way to communicate more efficiently on GB status (either provide a solution for the community—i.e. other GB runners—or our own) and general project evolution, so if you have any suggestions, I'd love to hear them.

Thanks for your patience, I know GBs are delayed more often than not, and I wish this one would have been an exception but it won't be.

Once the final samples are validated we will get a timeline from the new factory and I'll post again with the final timeline to get the sets to vendors based on that.

MBKプロファイル無刻印キーキャップの新色の入荷お知らせとMBK LegendのGBの進捗について

はじめに

東日本は梅雨入り宣言がされないまま優れない天気が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。当店では以前遊舎工房さんとともにMBK LegendのGroup Buyの募集をさせていただきましたが、製造元よりそちらの進捗と、新作のキーキャップのお知らせがありましたので併せてご連絡します。

TL;DR

MBKプロファイル無刻印キーキャップの新色の販売を開始しました。

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MBK Colored blankの入荷のお知らせ

当店では開店当初よりKailh Choc v1向けのキーキャップとしてMBKプロファイルの黒色のキーキャップを各サイズ(1U、1UH、1.5U、2U)取り扱っております。

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そしてこの度製造元のFKcapsより、新色としてPantoneカラーを染色したキーキャップがでました。元はMBKプロファイル白色のキーキャップで、そちらに染色処理を施しています。以下はサンプルの画像です。

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当店ではこちらのなかからまずはおためしということで以下の色を1Uのみ入荷いたしました。(色の名前は当店の便宜上の名前です。正確な色は上記サンプル画像やPantoneカタログからご確認ください。)

  • 185U Red
  • 2746U Violet Blue
  • 660U Light Blue

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当店や遊舎工房さんで販売しているMBK無刻印キーキャップの白色や黒色に加えてこちらでアクセントを付けてみるのはいかがでしょうか。

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再入荷いたしましたKailh Choc v1 Blueのスイッチとあわせて、ぜひお買い求めください。

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MBK Legend GBの進捗について

5月中の出荷を予定しておりましたが、FKcapsより遅延のお知らせが来ました。

遊舎工房さんよりすでにツイートがありますが、最新のバッチで色味に問題があったため、再度製造のし直しを行っております。当店経由でご注文いただいた方々には大変ご迷惑をおかけしておりますが、8月に無事に発送できるよう、製造元にも依頼しております。ご迷惑をおかけしますが、今しばらくお待ちください。

uzu42のキーボードキットの取り扱いを開始しました

はじめに

当店も昨年の11月1日に開店しましてから早5ヶ月が経過しました。多くのみなさまのご支援により、なんとかいまも存続できております。これからも末永くご支援いただければ幸いです。

さて、先日Twitterでは簡単にご報告いたしましたが、2月末日より@nrtkbbさん(以下なるさん)作の40%分割キーボードのuzu42のキットの取り扱いを開始いたしました。

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こちらに至る経緯は@nrtkbbさんからは次のエントリーでご紹介いただいていますが、私よりあらためてご紹介させてください。

nrtkbb.hatenablog.jp

uzu42取り扱い開始までの経緯

開店から2ヶ月弱経ち、2020年も終わろうとしていた頃に、お店のTwitterアカウントのほうになるさんよりキーボードキットの販売が可能かDMをいただきました。

キーボードの作者の方よりご連絡いただけることはなによりありがたく、私としてもuzu42はデザインやキーレイアウトが気になっていたことから、ぜひ取り扱わせてください、とお返事を差し上げました。

そこからは実際にキットとして販売するにあたり、なるさんにもろもろご確認いただいたり、ご協力をいただいて、晴れて出品と相成りました。

私としてはOSSでない基板を取り扱わせていただくのは初めてだったため、身の引き締まる重いがします。ぜひ多くの方に使っていただけるように付加価値を提供できればと思っています。

uzu42の魅力

キーレイアウト

uuz42の特徴的な点はそのキーレイアウトです。なるさんのツイートのお写真でまずはご確認いただければと思います。

40%キーボードでありながら、5列の配列というのは珍しいパターンではないでしょうか。この特徴から実際には40%というよりも30%の延長として使っている感覚に近いと思います。カラム数が少ないので指の左右の動きがほぼなくコンパクトになり、手の中に収まっている感覚が強いです。

またRow staggeredでもColumnar staggeredでもない、独特なズレはフィットするととても心地よく打鍵できます。店主が自作キーボードを使い始めた一つの理由は市販の分割キーボードに満足できなかったから、という点があるのですが、その満足できなかった点の中に「コンパクトなキーボードがなかった」という点があります。多くのキーボードは60%〜40%程度ですが、やはり30%キーボードを使うと「道具を使いこなしている」感覚があり、個人的に大好きです。

しかし30%キーボードは慣れるまでなかなかにハードルが高いものでもあります。店主は以前完全30%キーボードであるfoobarを使ってみたのですが、親指の位置やキー数の制限が強く、使いこなすまでには至りませんでした。その点uzu42は40%と30%のバランスをうまく取っていると感じています。30%的にコンパクトに使えつつ、必要とあれば端にあるキーを使うという格好です。手の中に収まっている、という感覚は是非体験してもらいたいと思います。

カラーリング

これは基板の発注次第でもあるのですが、当店でuzu42をキット化させていただくにあたって、やはりオリジナルの真っ赤な基板と赤い保護プレートを採用させていただきました。黒や白が基調のキットが多い中で、インパクトのある赤は気分を高めるにもってこいです。

当店ではキーキャップの取り扱いはありませんが、赤いキーキャップは国内のストアでも入手しやすくバリエーションがあります。

talpkeyboard.stores.jp

talpkeyboard.stores.jp

eucalyn.shop

Tai-Hao ABS Red DS Keycapsshop.yushakobo.jp

DSA 無刻印キーキャップ(1個)shop.yushakobo.jp

真っ赤な色合いはモノトーン、あるいは茶といったデスク環境において存在感があります。

まとめ

LEDの点灯は好みが分かれると思いますので、現状はLED同梱の有無の2種類のキットを取り扱っております。

kochikeyboard.stores.jp

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ぜひこの機会にお手にとっていただければ幸いです。

Elite-Cや一部のPro Micro互換機における挙動の問題と対策

はじめに

多くの自作キーボードにおいて、そのMCUにPro Microおよびその互換機が使用されており、多くの場合がPro Micro互換機だと思います。当店においても互換機を取り扱っております。その互換機ですが、最近流通しているいくつか製造ロットにおいてVCCでの出力電圧が5Vきっちりに出力されるために、ファームウェア側で対応が必要になる場合があります。またElite-Cにおいても同様の問題が報告されております。

対応が必要になるのは分離型キーボードのみです。下記症状にあたった場合には、ご確認いただければと思います。

  • ファームウェア書き込み後、片手ずつでは動作する
  • 両手をTRRS/TRSケーブルで接続し、片手(primary側)をUSBケーブルにてPCにつなぐと、もう片手(secondary側)がまったく反応しない*1

TL;DR

QMKファームウェアにて keymap.c あるいは config.h 等にて下記のように SPLIT_USB_DETECT を定義してファームウェアを焼き直してください。

#define SPLIT_USB_DETECT

詳細

この症状に関しての詳細は @kaoriya さんの記事に解説されています。

zenn.dev

以下、この SPLIT_USB_DETECT のフラグを立てることでどういった影響があるのか、QMK Firmware内での動作に関する簡単な解説です*2

このフラグを立てると、split_util.c というファイル内の次のセクションの最初のケースが呼ばれます。

#if defined(SPLIT_USB_DETECT)
#    if defined(PROTOCOL_LUFA)
static inline bool usbHasActiveConnection(void) { return USB_Device_IsAddressSet(); }
static inline void usbDisable(void) {
    USB_Disable();
    USB_DeviceState = DEVICE_STATE_Unattached;
}
#    elif defined(PROTOCOL_CHIBIOS)
static inline bool usbHasActiveConnection(void) { return usbGetDriverStateI(&USBD1) == USB_ACTIVE; }
static inline void usbDisable(void) { usbStop(&USBD1); }
#    elif defined(PROTOCOL_VUSB)
static inline bool usbHasActiveConnection(void) {
    usbPoll();
    return usbConfiguration;
}
static inline void usbDisable(void) { usbDeviceDisconnect(); }
#    else
static inline bool usbHasActiveConnection(void) { return true; }
static inline void usbDisable(void) {}
#    endif

bool usbIsActive(void) {
    for (uint8_t i = 0; i < (SPLIT_USB_TIMEOUT / SPLIT_USB_TIMEOUT_POLL); i++) {
        // This will return true if a USB connection has been established
        if (usbHasActiveConnection()) {
            return true;
        }
        wait_ms(SPLIT_USB_TIMEOUT_POLL);
    }

    // Avoid NO_USB_STARTUP_CHECK - Disable USB as the previous checks seem to enable it somehow
    usbDisable();

    return false;
}
#elif defined(PROTOCOL_LUFA) && defined(OTGPADE)
static inline bool usbIsActive(void) {
    USB_OTGPAD_On();  // enables VBUS pad
    wait_us(5);

    return USB_VBUS_GetStatus();  // checks state of VBUS
}
#else
static inline bool usbIsActive(void) { return true; }
#endif

ここで実装されている usbIsActive() は、同ファイル下部の is_keyboard_master() という関数内で呼ばれています。*3

__attribute__((weak)) bool is_keyboard_master(void) {
    static enum { UNKNOWN, MASTER, SLAVE } usbstate = UNKNOWN;

    // only check once, as this is called often
    if (usbstate == UNKNOWN) {
        usbstate = usbIsActive() ? MASTER : SLAVE;
    }

    return (usbstate == MASTER);
}

ここで usbstateUNKNOWN の場合にのみ usbIsActive() が呼ばれ、その結果で usbstateMASTER および SLAVE となります。この usbstate はstaticローカル変数のため、関数の実装を見る限り、UNKNOWNの状態なるのは一度だけであとは必ず MASTERSLAVE の値が設定されています。(コメントにも「 is_keyboard_master() は頻繁に呼ばれるので、UNKNOWN に関する処理は一度しか行われないようにする」と記載があります)

つまり、 SPLIT_USB_DETECT のフラグを設定して影響が起きるのは、キーボードをPCにつないで初めて左右のprimaryの判定をするときだけ、ということになります。私もこのフラグをオンにして使用してみていますが、キーボードの使用中にパフォーマンスが劣化する、といった症状は一切見られていません。

(2021.03.14 00:00 追記)@kaoriya さんが追加の記事を書いてくださっています。キーボードとしての動作自体には影響がないものの、装飾のLEDなどに対して注意するべきポイントを解説してくださっています。

zenn.dev

参照

*1:QMK Firmwareなどではmaster/slaveと記載されていますが、ここではprimary/secondaryとします

*2:実装はrev 6ea4b06 at masterのもの

*3:雑にgrepした結果、そこでしか呼ばれていませんでした。

Kailh Choc v1スイッチソケットの実装方向に関する注意

はじめに

多くのキーボードキットで使用されているKailh社製のキースイッチソケットは、キースイッチを自由に付け替えられる非常に便利な部品です。当店でもCherry MX用、Kailh Choc v1用のソケットをご用意しております。

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kochikeyboard.stores.jp

そんな便利なキースイッチソケットですが、一見中心で点対称な形をしているように見えて実は向きがあるようです。詳細はSalf Made Keyboards in Japanのscrapbox、および @yoichiro さんの記事を参照してください。

scrapbox.io

www.eisbahn.jp

当店で販売するキットでの注意点

当店で販売しているKalih Choc v1のソケットに対応したキットは、本記事執筆現在Corne Chocolate v2.1のみです。

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kochikeyboard.stores.jp

このPCBを確認するとシルクが次のように印刷されています。

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分かりづらいかもしれませんが、中心に近い方(キースイッチの中央の足が挿さる穴の真下)のシルクをよく見ると角に切り欠きがあることがわかると思います。ですのでソケットはスイッチに対してこのようにハンダ付けされるようにしてください。(写真は @yoichiro さんより提供)

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こうしないと動作しないということはないですが、上のScrapboxの記事にあるように、スイッチが刺さる穴が左右で大きさが異なるため、逆向きに付けてしまうと微妙にスイッチが刺さらないということがありえます。

以上、注意点でした。

MBK LegendキーキャップのGroup Buyを行います(終了しました)

はじめに

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当店でも取り扱いをしておりますMBKキーキャップですが、これまでは黒と白、2色の無刻印のものが販売されておりました。今回、新しいラインナップとして同じMBKプロファイルで刻印ありのものがGroup Buyされることになり、当店もベンダーとして参加させていただくこととなりました。

kochikeyboard.stores.jp

kochikeyboard.stores.jp

日本では遊舎工房さんと当店の2店舗がベンダーとして参加しています。どちらの店舗からご購入いただいても商品に差異はございません。

遊舎工房さんでのお取り扱いはこちらです。

[GB] MBK Legendyushakobo.jp

商品概要

  • 材質: PBT
  • プロファイル: MBK
  • 刻印: 昇華転写プリント

材質・形状は当店でも取り扱いのあるMBK無刻印キーキャップと同様です。

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募集期間

  • GB受付期間: 2021年1月15日〜2月15日(1ヶ月間)
  • 発送開始: 2021年5月(予定)

※早期終了または延長する可能性があります。発送は2021年5月以降(受付終了の3ヶ月後程度)を予定しておりますが、製造状況により遅れる恐れもありますのでご了承ください。

以下、商品の概要イラストとレンダリングでのイメージ画像それぞれご紹介します。

Alphats (A001〜A006)

A001: Black on White

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A002: White on Black

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A003: Color

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A004: Hiragana Black on White

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A005: Hiragana White on Black

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A006: Myth

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Mods (B001〜B003)

B001: Black on White

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B002: White on Black

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B003: Color

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Alphas + Mods の実写真

Black on White

こちらは A001 と B001 の組み合わせです

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White on Black

こちらは A002 と B002 の組み合わせです

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Color

こちらは A003 と B003 の組み合わせです

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編集履歴

  • 2021.05.17 09:00 タイトルを変更