CorneシリーズでOLEDが点灯しない事象について
対象キーボード
事象
基板でOLED用のブリッジを含め正しくはんだ付けを行い、QMK FirmwareでもOLEDの点灯するように設定したにもかかわらず、OLEDが点灯しない。
原因
- 抵抗が付いていないタイプのOLEDを使用している
- QMK Firmwareへのパッチがあたっていない
OLEDが点かないのはファームのせいかもしれません(最近以前のファームで動かない新しいタイプのOLEDモジュールが出回るようになりました)。お手数ですが、https://t.co/vfSBfIeeJX のブランチのものを試して頂けますか?(ただいまPRレビュー中でまだマージされていない状態です)
— 🥖 (@foostan) October 25, 2020
市場に出回っているOLEDモジュールにはいくつかの種類がありますが、当店で取り扱っている種類のものを利用すると画面が点灯しない既知の問題が報告されており、すでにこちらはQMKに作者のfoostanさんより報告済みで、QMK FIrmware本体にもマージされています。
解決方法
foostanさんの公式ビルドガイドの最新版にあるファームウェアを使用する
以上を踏まえて、まずfoostanさんが公式のビルドガイドを更新してくださっています。
こちらのビルドガイドで使用しているファームウェアは次の節で説明しているパッチ適用済みのファームウェアをfoostanさんがビルド済みの状態で公開してくださっています。こちらの手順を上から実施し直すことで点灯すると思います。キーマップもVIAを利用して変更できるため、あまりQMK Firmwareに慣れていない方はこちらの手順を実施することをおすすめします。
最新のQMK Firmwareでビルドする
冒頭に触れたfoostanさんのパッチによって問題は修正されていて、Pull RequestはすでにQMK Firmwareにマージされていますので、もしビルド環境のQMK Firmwareが古いリビジョンのままなのであれば、最新版に更新することで問題が解決します。
抵抗とコンデンサが多く付いているOLEDを使用する
現在当店で扱っているOLEDは次のような基板となっています。
しかしこのようなタイプのOLEDもあります。
比較すると後者は抵抗とコンデンサが1つずつ多く付いていることが解ると思います。こちらのタイプのOLEDが使える場合はこちらを使えば点灯すると思います。 (当店にあったこのタイプのOLEDはファームウェアの変更なしに点灯しました。)
問題の切り分け方法
実際にはハードウェア起因の問題(例: ソケットのはんだ付けが失敗している、OLED用のジャンプをしていない、OLEDが本当に壊れている)があると思います。その問題と今回の問題を切り分けるためには次のような方法を試してみてください。
- 他のOLEDを使用するキーボードがある場合にはそちらにOLEDを挿してみて点灯を確認する
- テスターでProMicroのOLED制御用のピンとOLED用のソケットの導通確認をする(回路を読む必要あり)
- 他のキーボードのファームウェアを入れてみる(キー入力ができなくてもOLED用の設定をしていれば点灯すると思います)
参照
salicylic-acid3.hatenablog.com
編集履歴
- 2020/11/27 10:00 上記PRがマージされた旨追記
- 2020/11/07 10:30 foostanさんの公式ビルドガイドを参照するように解決方法の節を編集